コーヒーの抽出量と味の関係のヒントになる動画を見つけました

コーヒー豆は同じなのに、抽出量によって味が違うように感じることがありました。

私は普段、4:6メソッドというレシピでコーヒーを淹れています。
このレシピは、豆とお湯の比率を1:15とし、決まった時間でお湯を5回に分けて注いでいく、というもの。
比率と時間を守っていれば、コーヒーを安定して美味しく抽出できる、というのが強みです。

ところが、私が試したところでは、豆15gでお湯225gを使う場合と、豆20gでお湯300gを使う場合では味が違いました。
豆20gの方は美味しく仕上がるのに、豆15gだとマイチに雑味が出てイマイチになってしまうのです。

雑味が出てしまうのは、抽出で成分を引き出しすぎて美味しくないものも取り出してしまったからでは?と考え、豆を粗く挽いたりお湯の温度を下げたりしましたが、どれもうまくいかず、、
そのため、最近は確実に美味しく淹れられる分量(豆20gでお湯300g)だけを使うように。

そんな折、粕谷哲さんが、私の疑問への答えになる動画を出していました。

「異なった粉量で近い味わいのコーヒーを淹れるには?」です。


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ポイントは”コンタクトタイムをそろえる”こと。

コンタクトタイムとは、お湯とコーヒー豆が触れている時間のことで、コーヒー豆の成分がお湯に溶けだしている時間、とも言えます。

例えば、豆20gを使う抽出を基準として考えてみます。
20gより多い豆を使う場合、ドリッパー内ではコーヒー豆の層が厚くなるため、基準の豆量の時と比べてお湯が抜ける時間(つまりお湯とコーヒー豆が触れている時間)が長くなってしまいます。
そこで、豆の挽き目を粗くし、お湯がコーヒー豆の層を通り抜ける時間を少し早くすることで、コンタクトタイムをそろえることができます。

反対に、豆が20gより少ない場合は、ドリッパー内のコーヒー豆の層が薄くなるので、豆の挽き目を細かくしてコンタクトタイムが長くなるようにします。

 

この考え方は目からうろこでした。
この動画の考え方では、私が豆の量が少ない時に美味しくないと感ていたのは、抽出しすぎだから、ではなく、十分に抽出できていなかったから、ということになります。
私が試していた、抽出効率を下げる調整はむしろ良くなかったのかも。

次回豆15gで抽出するときは、動画に倣って豆の挽き目を細かくしてみようと思います。

動画内では、コンタクトタイムを踏まえ、今と昔の抽出方法についても興味深い考察をされています。
とても興味深い内容ですので、ぜひ見てみてください。