「図解コーヒー1年生」と「図解ワイン1年生」
以前「図解コーヒー1年生」と「図解ワイン1年生」という初心者向けの本について記事を書きました。
oishi-coffee-life.hatenadiary.com
この時はコーヒーとワインの違いについて、値段と味という観点で考察してみました。
実はそれだけでなく、様々な違いがあり、つい何度も読み返してしまいます。
今回は、コーヒー豆やワインの原料となるブドウの品種に焦点を当ててみました。
どちらも原料をキャラクター化しているけど、、
どちらの本も、ワインやコーヒーを擬人化して、キャラクターの見た目や性格で味わいを表現しています。
ワインの場合、材料であるブドウの品種(ピノ・ノワールやシャルドネなど)がキャラクターになっています。
ワインのブレンドとしてよく組み合わされる品種ごとにキャラクターの掛け合いが描かれていたり、産地の影響により同じキャラクターでもちょっとずつ見た目や性格が変わっていったりと、品種をベースにワイン界を分かりやすく描いています。
一方、コーヒーは産地そのもの(ブラジルやコロンビアなど)が擬人化され、生産国ごとの味わいの傾向を見た目や性格で表現しています。
コーヒーの品種もキャラクター化していますが、動物(犬や猫)として描かれており、生産国がもつ味のベースのうえに品種ごとの特徴が加わるイメージになっています。
ワインと比べるとコーヒーの方はなぜ生産地という大きな括りで擬人化してるんだろう、と不思議に感じます。
私の推測ですが、大きく2つの理由があるのではないでしょうか。
①コーヒー界はワイン界より品種の管理が遅れていたから
②初心者がお店で豆を買うときに、生産地の傾向を把握していた方が選びやすいから
まず、①について。
ほかの書籍などを読んでみると、コーヒーの品種管理はあまり厳密に行われていなかった、という背景があるようです。
例えば、「図解コーヒー1年生」には、エチオピア産の豆には「エチオピア原種」と呼ばれるコーヒー豆が紹介されています。
エチオピアはコーヒーの生まれ故郷ですので、識別が困難な野生のコーヒーがたくさんあり、それらをまとめて「エチオピア原種」と呼んでいるそうです。
実はコーヒーの品種は原産が分からないものも多く、品種ごとの管理が後手に回っているらしいです。
一方、ワインは早い時期から使用する品種、製造方法、品質管理が厳密に管理されています。
○○のワインは△△という品種を使ったワインでこんな味わい、とはっきり言いきれるのはこのため。
ちなみに、コーヒーは使っている品種だけでなく、豆の精製方法なども区別が曖昧になっていることが多く、大きな傾向でしか語れない、という事情もありそうです。
続いて、②について。
厳密な品種の管理ができていないとはいえ、生産地ごとに大まかな味わいの傾向があるのは確かでしょう。
この傾向を把握することが、好みのコーヒーを見つけるための近道になると思います。
また、スーパーからスペシャルティコーヒーのお店まで、多くの場合産地が目立つように書かれています。
つまり、どこでコーヒーを買うにしても生産地が基準になっています。
コーヒーの現状に合わせると、生産地ごとに紹介したほうが伝わりやすい、という意図があったのだと思います。
お互いのいいところを取り入れたい
ここまでの内容は書籍などを参考にしてはいますが、あくまで私の推測にすぎません。
「図解コーヒー1年生」や「図解ワイン1年生」を読んでいただけば分かるに、必ずしも私の想像通りではありません。
「図解ワイン1年生」では、イタリアワインは品種の管理が遅れたため、品種が乱立しているとの説明がありますし、「図解コーヒー1年生」では、ケニアではコーヒー栽培の一元管理に留まらず研究機関まで設立していると書かれています。
ちなみに、コーヒーは品種管理などで先行するワインの考え方を取り入れているところもあるようで、テロワール(生産地による味わいの特徴)はその一例です。
いずれは、コーヒーもワインのように産地だけでなく品種で語られるのが一般的になるかもしれませんね。
一消費者である私としては、ワインの楽しみ方をコーヒーにも活かせたらいいな、と思っています。
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