初心者がコーヒーを楽しむうえで、最初の壁となるのが「酸味と苦みのどちらが好みか」という質問に答えられないことではないでしょうか。
私がコーヒーに興味を持ち、家族と一緒に初めてロースターさんに行った時のこと。
このロースターさんは豆の種類だけでなく、焙煎度合いまで指定できるのですが、、
店員さん「焙煎はどうしましょうか?」
私・家族「(どんな焙煎がいいのか分からず)、、、」
父「おすすめはありますか?」
店員さん「酸味が好きなら浅め、苦みが好みなら深めにするといいですよ」
私・家族「????」
結局、何がいいのか分からず、お店が基準としているミディアムローストを選びました。
(おすすめ聞いたときにミディアムローストって教えてくれたらいいのに、と心の中で突っ込んだことはここだけの話)
で、私たち家族がなぜこの質問に答えられなかったのか、というのが本題。
私の考えはこうです。
酸味が好きか苦みが好きか、という自分の好みが分からないのではなく、そもそもコーヒーの酸味が何か分からないから、もしくは酸味がいいものと思っていないから。
初心者目線で考えてみます。
こだわるほどではないが日常的にコーヒーは飲む、という場合、
①缶コーヒーやペットボトルのコーヒーを買って飲む
②スーパーでコーヒー粉を買ってコーヒーメーカーで淹れる
③お店でコーヒーを買って飲む、テイクアウトして移動しながら味わう
④外食などで食後の締めにいただく
だいたいこんなパターンが多いのではないでしょうか。
①と②のコーヒーの多くは苦みが中心の味わいが多い印象(もちろん酸味を引き立てたコーヒーもあります)。
それに、缶コーヒーを買うときって、仕事の合間の一服のように眠気覚ましややる気スイッチのように飲むことが多いのではないでしょうか。
そんな時には苦みの効いたコーヒーが欲しくなります。
③や④も苦みのある味わいが多い。
ただそれだけでなく、カフェラテなどミルクや砂糖で甘みを足すことも多いのが特徴。
私も食後のコーヒーを頂くときに、ついてきたミルクと砂糖を何も考えずに入れることもしばしば。
つまり、身の回りのコーヒーは苦みが効いている or ミルク・砂糖で甘みがある、の2パターンに分けられるのだと思います。
おそらく、このような大量販売用のコーヒーは使用する豆の事情などで苦みよりの味になりやすい、という要因も大きいでしょう。
そもそも、眠気覚ましや食後の口直し的にコーヒーを求めるとき、酸味はあまり求められていない、というのもあるかもしれません。
そんな中で、冒頭のように「酸味がいいか苦みがいいか」と聞かれるとどうなるか。
そう、誇張でもなんでもなく、本当に質問の意味が分からんのです!
だって味わったことがないんですから。
一応、お店によってはポップなんかで「ブドウのような~」とか「シトラス系の~」と書いてあったりもします。
しかし、コーヒー初心者からすれば、正直ピンと来ていないのではないでしょうか。
大げさに言えば、
「確かに日本語で書かれていて、それぞれの単語は分かる。でも文章の意味が分からない。ブドウのような爽やかさってなんだ?ブドウ味なのか?香りだけブドウなのか?それともコーヒーに人生をささげた人の果てしない想像力の賜物なのか?」
、、こんな感じではないでしょうか。私はこう思っていました(笑)。
一方で、コーヒーの酸味をいいものだと思わず、なるべく避ける人も多いかもしれません。
コーヒー専門店でコーヒーを頼むとき「ホットコーヒー、酸味が一番少ないやつで」と注文する人をたまーに見かけるのですが、これが原因かもしれません。
結論、日常口にするコーヒーには酸味がない、もしくはいい酸味がない、というのがお店とコーヒー初心者を隔てる壁の原因じゃないかな~と思っています。
さて、冒頭の後日談。
このロースターさんはその後も何度か訪れましたが、お店の人に焙煎度合いを相談することはなくなりました。
焙煎度合いのおすすめを聞いても「お客さんの好みに合わせますよ」という返答が多く、コーヒー初心者のうえ会話の苦手な私は、なんだか突き放されているような気がしたのです。
その代わりにネットでおすすめされている焙煎度合いを事前に調べておいて、メモを見ながら豆を買うようになりました。
今の私が、これからコーヒー豆を買って家で飲みたいと思っている人にアドバイスするなら、まずは専門店でコーヒーを飲んでみることをお勧めします。
実際に飲んでおいしいと思えた豆があったら、そこのお店ですでに焙煎してある豆を買う。
これがコーヒーを好きになる近道かもしれません。
いろいろ書いてみましたが、あくまで私一個人の考えや思い込みです。
よろしければコメントにて皆さんのご意見を教えてください。
異論・反論も大歓迎です。
どうやったら初心者がコーヒーの世界に入りやすいか、参考になれば幸いです。